それは、「今年の夏はバニラアイスが食べられなくなるかも!」というものです。
どうやら、バニラアイスやお菓子などに使われている「バニラビーンズ」が、市場で極端な品薄となっているとのこと。
これはお菓子業界には大打撃です。。
バニラアイスだけでなく、ソフトクリームやプリン、タルトなどなど、バニラビーンズは甘いお菓子に非常に良く使われています。
これらも同じく食べられなくなるなるかもしれません。
詳しくみていきましょう。
バニラの生産国と日本の輸入先
現在だと、インドネシア、マダガスカル、中国が生産量ベスト3なのですが、なんとこの3か国で、世界の生産量の9割を占めています。
日本はというと、国内で使用されるバニラは、ほぼ100%輸入に頼っている状況です。
そして、日本の国別バニラ輸入先ランキングでは、上記のうちのマダガスカルが9割!!
つまり、バニラは完全にマダガスカル頼みとなっていますw
近年起こっていること
近年では、需要が高まるなか、ハリケーンなどの自然災害により世界的に生産量が落ち込んでおり、
バニラの価格が1キロあたり10万円以上と、数十倍に跳ね上がったりしています。
そして、そんな中、マダガスカルで大規模な干ばつが起こり、バニラなど農作物の生産量が著しく減少しています。
これが、「バニラアイスが食べられなくなる」原因となっています。
なお、マダガスカルでは、干ばつにより日本のバニラどころではなく、通常の生活に支障を来すぐらいとのこと。。
心配です。
日本でバニラアイスは食べられるか
まず、日本でバニラが栽培できないか、ということが考えられますが、現状では大規模な生産には至っていないのが実情です。
バニラの種子(バニラビーンズ)が甘~い香料となるのですが、普通に収穫した種子には香りはありません。
ここから、何度も発酵と乾燥を繰り返して、やっと甘い香りのするバニラビーンズとなります。
バニラは熱帯で育ちます。なぜなら、この発酵作業に熱帯ならではの気候が必要だからです。
また、そもそもバニラは栽培が難しいのです。
まず、冬でも高い温度を必要とします。
また、上記のように発酵と乾燥の過程を繰り返す必要があります。
更に、花の寿命が極端に短く、1年の間にわずか1日、それも午前中の数時間のみしか開花しませんw
もっといえば、この数時間に受粉する必要があるのですが、バニラの花の構造が複雑で、受粉に相当な技術が必要なのです。
このように、日本の環境に向いておらず、育てるのに非常に技術が要り、また手間がかかるものなのです。
なお、久留米市では、一部農家で栽培→生産に成功しているようですが、まだまだ量が少なく、久留米市の一部のお店でのみ出回っているレベルです。
次に、バニラを使わないで同じような味を出せないか、ということが考えられます。
これは、個々の洋菓子店などで工夫をしているようです。
例えば、ある洋菓子店では、サトウキビと使ってバニラに近い香りをだしているそうです。
が、所詮は個人レベルで、非常に綱渡りの状況を強いられているようで、
バニラビーンズ抜きのお菓子しか販売しない、としている店もあるようです。
ということで、全国的にはかなり厳しい状況が見込まれています。
従い、今年の夏は、アイスやお菓子の値段が一気に高騰したり、食べられなくなったりするかもしれない!というのが現実味を帯びています。
今のうちに堪能しておきましょう!!ww
といっても買占めなどはせずほどほどにw
ではでは。
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