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フラッシュカードの効果とコワすぎる弊害

「考えるな、感じろ」

(ブルース・リー『燃えよドラゴン』より)

フラッシュカードとは

フラッシュカードは、数字や文字、動物の絵などを書いたカードを短時間に大量に見せて、瞬間的(flash)な記憶力を鍛えるゲームです。

「フラッシュカード」で検索して調べると、○○式のグッズやコンセプトなどが出てきます。

他にも、色々なカードが販売されています。百均でも、ダイソーとかで似たようなものも売っています。

まあ、ぶっちゃけて言えば、数字や文字、動物の絵が、そこそこのクオリティで書かれてさえいれば良いので、自分で作成することもできる(笑)ため、別に買う必要もないのですが。

あとは、Youtubeでフラッシュカードの動画もありますし、iphone・Androidなどのゲームアプリでも配信されていますね。

さて、知育として有名なこのフラッシュカードですが、実際にはどういう効果があるのでしょうか?

また、フラッシュカードをすることによる弊害はあるのでしょうか?

いつものように先に結論を言いますw

冒頭でブルースリーの言葉を引用したように、考えずに感じることも大切ですが、
それはフラッシュカードで育てるべきものではありません

そして、フラッシュカードの意義をきちんと理解しないままやると、圧倒的に弊害の方が多く出ます。

つまり、やらない方が良いと思っています。


フラッシュカードの効果

とある有名な幼児教育のサイトでは、次のように書かれています。

1、脳を活性化する
2、瞬間記憶を育てる
3、右脳と左脳の関係性を深める
4、一つひとつの言葉が認識できる

そして、もうひとつの重要な効果として、「親子のコミュニケーションの場ができる」ということ挙げています。

これに従うことで、脳の構造やそれを利用したフラッシュカードの意義が浮き彫りになってくると思うので、このまま使わせていただきます。

まずは脳の構造から。

人間の脳には、「右脳」と「左脳」があるのはご存知ですね。

右脳は、動物的な脳、イメージ脳、芸術脳と言われ、感性・感覚を担当しています。

左脳は、人間的な脳、論理脳、デジタル脳と言われ、論理的思考を担当しています。

では、フラッシュカードはどちらの脳を使った教育法でしょうか。


「右脳」と言われていますね。

しかし、これは正確ではありません。

フラッシュカードの本当の目的は、、

「脳梁を発達させること」です。

まあ、「フラッシュカードの目的は、、」というより、幼児教育法として生み出されたものは、本来は全てこの目的であるべきです。
そうでなければその教育法は間違っています。


戻ります。

「脳梁」って何かというと、「右脳と左脳をつなぐ橋」です。

脳梁は、右脳と左脳をバランス良く使用し、それぞれを連携させていくと、発達して太くなっていきます。

例えば、左利きの人は右脳と左脳をバランスよく使っているので、右脳と左脳をつなぐ脳梁という部分も発達し太くなります。

左利きの人に天才が多いのもこのせいかもしれませんね。

脳梁が太いと、右脳と左脳の連携頻度が早くなります。
連携頻度が早くなると、絶えず右脳が直感でとらえた情報を、脳梁を通じて左脳に送ることができるので、イメージと論理が高速で繋がり、自分が感じたことを次々に言葉にすることができるなど、いわゆる知性の高い人になります。

つまり、本当は両方鍛えた方が良いのです。まあ鍛えるというより、脳梁を太くする練習をする。
例えば私は、右利きですが、大学受験時に、左手でごはんを食べたり回答を書いたりして、利き手と違う手を使ってみることで、右脳を働かせたり脳梁を太くする努力をしていました。

世間一般で行われているフラッシュカードは、右脳に問答無用で情報を詰め込んでいく方法です。

右脳は、たしかに記憶容量は大きいので、大量の情報を詰め込んでもパンクしないのです。

でも、情報を詰め込むだけだと、右脳の記憶容量がイメージだけの意味のない情報で満たされてしまいます。

脳梁が太くないと、論理的思考と結びついておらず、複雑な問題を考えるときにうまくいきません。

「フラッシュカードをやってたらブツブツ独り言を言うようになった」などというのは、まさに右脳だけに無駄に情報を詰め込まれて左脳と結びつかなくなった結果でしょう。

従い、両方を使うトレーニングをする方がよっぽど良いのです。

例えば、動物を描いた複数のカードを、フラッシュで見せて無作為にただ覚えるのではなく、その覚えた動物たちを使ってストーリーを自分で作らせたり、親が作ったストーリーを覚えて当てていくゲームをするなど。
(うちではこれをやっています)

右脳の記憶容量は左脳に比べて大きく、CD や DVD のように多量な映像情報や音楽情報を、データとして記憶する事が出来ます。

またその処理スピードも、左脳とは比べものにならないほど早く、スーパーコンピューターよりも早いそうです。

だからといって、それにかまけて大量に情報だけを与え、短期記憶できる、暗算や九九ができる、漢字を知っている、というようなことだけで満足したり、教育した気になることだけはやめてください。

子供がかわいそうです。

情報を与えたのなら、それに見合うアウトプットの場と、情報にきちんと意味を与えることをしてあげてください。

そして、それをやろうとすると、フラッシュカードなどの大量の情報や、漢字などあまりに先取りしすぎると、左脳がその情報量に耐えられない可能性がありますので、与える情報量はほどほどにしてください。

漢字を小さい頃にしっていても、将来何の役にも立ちません。

そんなことより、脳の発達段階に応じて、感情をコントロールする練習や、土のにおいや花の色、空の青さと海の青さなど、五感を通して感じることをし、それにきちんと意義付けをして左脳と結びつけて、自分のものとしていけるようにしてあげることが大切だと、本当に心から思います。


「親子のコミュニケーションの場となる」

・・。

これは無いでしょう(笑)

フラッシュカードを使わないと子どもとコミュニケーション取れないようなら、やめたほうがいいです。






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